○証人(杉田敏次君) 先ず前線の戰闘員として飛行隊、或いは機関銃隊、自動車の修理或いは運転、こうした種類のものが第一線に活躍しています。次に同じく従軍して後方に或いは前線にいるんでありますが、医者と看護婦、附添婦、炊事婦こうしたものが軍の直接下におつて活動しております。それから次には中共政府、これは行政委員会、又東北民主政府といつています。そこに日僑管理委員会がありまして、日赤の共産主義者がいましてここで
○証人(杉田敏次君) 私は高砂丸で帰つた杉田であります。終戰を第一線で迎えました私達同胞が如何に悲惨であつたかということは、すでに各先輩の引揚者によつて伝えられているところでありまして、敢て述べません。昭和二十一年の八月の十五日から、九月の十九日までに一応中共地区の大体の追送が終つた後において私は述べたいと思います。ただここで昭和二十一年の九月十九日に中共地区の遣送が終つたときに、中共政府がこれを以